住所:京都市左京区南禅寺草川町17
TEL:075-752-2530
開館時間:
3月1日~11月30日…9時~17時(入館は16時半まで)
12月1日~2月末日…9時~16時半(入館は16時まで)
休館日:毎週月曜日
※ただし月曜日が休日・祝日の場合は翌平日及び年末年始(12月28日~1月3日)
入館料:無料
駐車場:なし
所要時間の目安:60分~80分
琵琶湖疏水記念館HP(公式)
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マップ
琵琶湖疏水記念館

「哲学の道」を歩かれた方は、その道の横が疎水と呼ばれているのをご存知でしょう。

また、「南禅寺」境内には「水路閣」なるものもあります。
一体これらは何のためにあるのでしょうか?
その謎を解いてくれるのが「琵琶湖疏水記念館」です。

「琵琶湖疏水記念館」は、「京都市動物園」東門のすぐ前にあります。
「疎水」とは、他のところから水を引く目的で作られた水路のこと。
明治時代に入って都が東京へ移り、沈んだ京都に活気を呼び戻そうとして生まれのが、「琵琶湖疏水」の計画。
疎水の水の力で新しい工場を作り、舟で物の行き来を盛んにしようという構想だったのです。
琵琶湖疏水は現在の貨幣価値にして約1兆円もの大事業。5年間もの工事の末、1890年に完成しました。
疎水の水の力で発電をし、新しい工場が生まれ、電気鉄道も走り出し、京都は活力を取り戻しました。
そして琵琶湖疏水は今も、京都に琵琶湖の水を供給し続け、市民の貴重な水道水の源ともなっています。

こちらは琵琶湖疏水記念館の地階にあるトンネル。
疏水分線扇ダムからの分水路の水がここを通ってきます。
インクライン
琵琶湖疏水記念館を出て、地下鉄蹴上駅方面へ向かって仁王門通沿いに進むと見えてくるのがインクライン。

線路のようなものが敷かれているところは、散策路にもなっています。

それにしても、線路の幅が通常よりかなり広いです。

その謎はこちら。
斜面を登りきったところにさりげなく展示されています。
実は、水路に高低差があるところは舟が通れないため、鉄道に舟を積んで運んでいたのです。
当時のインクラインでの様子については、「琵琶湖疏水記念館」で映像として見ることもできます。

インクラインを登りきったところを国道側へ降りたところ。
神社の鳥居があります。

そこから約100メートル下ったところに、地下鉄蹴上駅の「出口1」があります。
反対に「出口1」から出た場合、国道に沿って少し坂を登り、この鳥居を目印に入れば「インクライン」に出ることができます。