今回、お盆に、小豆島へ出かけてきました。
フェリー航路選びにかなり悩んだため、繁忙期に小豆島へ出かける人の参考になればと経験談をまとめました。
まず最初にすべきことは宿泊場所の確保。
小豆島は人気の観光地のため、繁忙期には早めの予約が必須です。
繁忙期に近づくとメジャーなホテルはすべて予約で埋まるため、数ヶ月前には仮予約をしておきましょう。
繁忙期のホテル選びのポイントは、夕朝食付きのところにすること。
小豆島は小さな島のため、飲食店が少ないです。
また、人気の食堂などには多くの人が出かけるため、繁忙期は特に混むと思われます。
小豆島でホテルが多いエリアは、土庄港(とのしょうこう)周辺と坂手港(さかてこう)周辺。
今回、我が家が選んだのは、小豆島国際ホテル。
夕ごはんも朝ごはんもバイキングなら、繁忙期でも食事に困りません。
限られた時間を有効に活用することもできますね。
そして、このホテルを選んだ最も大きな理由は、エンジェルロード(潮見表)が目の前にあること。
「小豆島国際ホテル」では、エンジェルロードビューの部屋も予約できるのです。
出かけるのが真夏のお盆ということで、プール付きなのも外せないところ。
その他、館内には露天風呂や、売店、ゲームコーナーなどの施設もあり、いろいろな楽しみ方があります。
小豆島へ車を乗せて渡れるフェリー航路
小豆島へのアクセスについては、公式サイトにまとめられています。
九州・中国方面から小豆島へ向かう場合は岡山からフェリーに乗る方法もありますが、関東・関西方面から小豆島へ渡る航路は全部で5つです。
①神戸港▶坂手港/おすすめは神戸で前泊
小豆島を満喫するためには、小豆島での滞在時間を増やすのが一番です。
おすすめは、神戸で前泊する方法。
前泊をすることで、神戸から、朝一番のジャンボフェリーで小豆島へ渡ることができます。
平日でも土日でも、神戸8時台の船に乗れば、午前中に小豆島へ到着。
この便だと、小豆島へ渡った初日から、観光スポットへあちこち出かけられますね。
神戸の宿泊代を節約したい人は、神戸を午前1時に出発し、小豆島へ翌朝7時台に到着する便もあります。
ちなみに、私が住んでいる滋賀南部から神戸港までは約1時間半。
滋賀からの距離 | 98km |
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滋賀からの所要時間 | 1時間25分 |
フェリーの便数 | 4便/日 |
小豆島までの所要時間 | 3時間25分 |
フェリー往復料金(ミニバン) | 15,190円 |
土日の場合、神戸港からは1:00発(7:15着)/8:15発(11:35着)/11:20発(14:40着)/19:20発(22:40着)。
小豆島発は、7:15発(10:40着)/15:15発(18:40着)/17:45発(21:00着)/22:40発(翌日5:15着)です。
現地でレンタカーを借りれば、朝一番に小豆島へ
神戸で前泊する以外の方法として、現地でレンタカーを借りる方法もあります。
この方法のメリットは、フェリーに車を積み込む必要がないことと、繁忙期でも、電車を使って、朝一番に神戸港へ向かえることです。
電車であれば、渋滞とは無縁。繁忙期でも時間通りに動けます。
平日でも土日でも、神戸8時台の船に乗れば、午前中に小豆島へ到着できれば、時間を有効に活用できますね。
ただし、6人以上の場合は要注意です。
6人以上であればミニバンクラスを借りる必要がありますが、繁忙期はすぐに予約で埋まります。
運転手を入れて5人以下であれば、繁忙期でも比較的空きがあります。
②姫路港▶福田港
渋滞が激しそうな神戸を避け、姫路港から小豆島へ渡るルートもあります。
滋賀からの距離 | 158km |
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滋賀からの所要時間 | 2時間5分 |
フェリーの便数 | 7便/日 |
小豆島までの所要時間 | 1時間40分 |
フェリー往復料金(ミニバン) | 19,700円 |
神戸と比べ、姫路の方が渋滞が少なそうに思えましたが、姫路港へ着くまでに意外と時間がかかりそうです。
また、フェリーの運賃が高めなのも気になります。
さらに、福田港から土庄港までの距離も28kmあります。
姫路付近で住んでいる人には良さそうですが、滋賀から小豆島へ向かうルートとしては厳しそうです。
③高松港▶土庄港ルートは、早めの予約が必要
神戸発のジャンボフェリーは本数が非常に限られているのと、当日の渋滞状況が全く分からないため、高松側から小豆島へ渡るルートを考えてみました。
小豆島へ渡る航路で最も便数が多いのは、高松港▶土庄港ルート。
今回宿泊する小豆島国際ホテルにも近く、便利そうです。
1日15便で、ほぼ1時間に1本の割合で出航しています。
運行会社は、小豆島フェリー。
私が住んでいるところから高松港へは約260キロ。Googleマップでは所要時間3時間20分。
滋賀からの距離 | 260km |
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滋賀からの所要時間 | 3時間20分 |
フェリーの便数 | 15便/日 |
小豆島までの所要時間 | 60分 |
フェリー往復料金(ミニバン) | 12,030円 |
朝早くに家を出れば、渋滞に巻き込まれたとしても午後の早めの時間には高松港へ着くことができそうです。
ところが、ここで問題発生。
予約状況を確認すると、朝からずっと予約が詰まっており、夕方遅めの時間の便でないと空きがありません。
旅行予定の2週間前に、空きがあった最も早い出航時間は、高松港15:10発(土庄港16:10着)。
この時間帯だと、小豆島へ着いてもホテルへ直行するだけになります。
この航路を利用する人は、早めのWEB予約が必要です。
④高松港▶池田港/直前でも比較的、空きあり
高松港から土庄港ルートをあきらめ、他のルートを探すことにしました。
同じ高松港から出航するものとしては、国際両備フェリーがあります。
到着するのは池田港。土庄港からは約6km離れたところにあります。
この航路も1時間に1本の割合。
滋賀からの距離 | 260km |
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滋賀からの所要時間 | 3時間20分 |
フェリーの便数 | 11便/日 |
小豆島までの所要時間 | 60分 |
フェリー往復料金(ミニバン) | 約19,000円 |
土庄港行きとは違い、こちらはハイシーズンでも比較的、満車になりにくいです。
旅行から2週間前でも、時間に関係なく、ほぼ空いていました。
⑤高松東港▶坂手港
上記以外に、高松東港と坂手港を結ぶジャンボフェリーもあります。
高松港から高松東港へは4km。坂出港と土庄港の距離は約18kmです。
滋賀からの距離 | 258km |
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滋賀からの所要時間 | 3時間14分 |
フェリーの便数 | 3便/日 |
小豆島までの所要時間 | 75分 |
フェリー往復料金(ミニバン) | 12,660円 |
ジャンボフェリーは、船体が大きいため、ハイシーズンでも比較的、満車になりにくいです。
ただし、高松からの航路は1日3便(例えば、土日の場合、6時、14時、16時半)と便数がかなり限られています。
小豆島までの所要時間は75分。
14時出航の便(※出航30分前までに要到着)に乗れば、坂手港へ15時15分に到着します。
これくらいの時間に小豆島へ渡ることができれば、初日からどこか1ヶ所くらいは観光できそうです。
今回選んだフェリー航路/瀬戸内スルーキップ
できれば神戸で前泊したかったのですが、繁忙期に家族6人だと、宿泊費がかなりの額に。
また、個人的にはジャンボフェリー神戸港1:00発のものを利用したかったのですが、受験生もいることから断念。
最終的に、
往路ジャンボフェリー(あおい)高松東港14:00発(坂手港15:15着)
復路ジャンボフェリー(りつりん2)坂手港17:45発(神戸港21:00着)
のルートにしました。
この行程であれば、小豆島の観光を堪能できそうです。
さらに、このルートの場合、瀬戸内スルーキップという格安キップを利用することができます。
瀬戸内スルーキップは電話購入のみで利用できます。
予約電話は、087-811-6688 [受付時間 09:00-18:00]です。
電話がなかなかつながらなかったため、ネット予約ができるよう、改善してほしいと思いました。
普通車1台、6人分の乗車料をすべて込みで、25,220円(高松で20,980円、小豆島で4,240円支払い)でした。
うち、乗船料は2,200円 x 5人=11,000円、土日ダイヤ追加料500円 x 5人=2,500円なので、合わせて13,500円。
そのため、燃油サーチャージを含めた車両運搬費は11,720円。
ただし、車両運搬費には1名分の乗船料が含まれているため、11,720円-2,200円-500円で9,020円。
実質9,020円で高松から小豆島へ&小豆島から神戸へ車を運搬できることになります。
かなりリーズナブルな価格ですね。
なお、高松東港のナビ設定に関しては「ジャンボフェリー高松のりば」の名称で登録できました。
小豆島への旅1日目(8月11日)
小豆島へ出かけたのは8月11日(日)から12日(祝)にかけて。
1日目は、高松東港14時発のフェリーを予約したので、それに間に合うよう、朝7時すぎに自宅を出発しました。
約15kmの渋滞に巻き込まれる
朝7時15分頃、名神高速道路へ入ります。
ですが、さすがお盆。皆さん、朝早くから行動されています。
京都手前で、いきなり渋滞。
京都を抜け、新名神へ入ったものの、今度は約15kmの渋滞に。
時間がどんどん過ぎていきます。
淡路SAへ着いたのは10時。
通常であれば9時頃に淡路SA到着のところ、1時間遅れです。
ゆっくり休む暇などないので、トイレだけ済ませて再び高速へ。
淡路SA以降は、渋滞なし
フェリーの時間が迫ってきているので、ここから先は時間との戦いになります。
しかし、淡路SAを過ぎてからは渋滞なし。
とは言え、油断はできないので、そのまま高松へ向かいます。
高松東港に近い高松中央ICを降りたのは、11時45分頃。
高松駅近くでランチすることにしました。
さか枝うどん 南新町店でランチ/駐車場は?
ランチに選んだのは、さか枝うどん 南新町店(マップ)。
お店専用の駐車場はありませんが、お店周辺には民間パーキングが数多くあり、駐車場探しに困ることはありません。
今回は、「南新町」交差点から20メートルほど先にある駐車場へ車を停めることができました。
「南新町交差点」からアーケードへ入ってすぐのところに「さか枝うどん 南新町店」があります。
入店したのは12時過ぎ。
店は混雑気味でしたが、運良く空きテーブルがあったので、席を確保してから順番待ちの列へ。
12時20分頃には、食事を始めることができました。
メニューは、かけうどん税込(小)280円/(中)330円、すだちうどん税込530円など。
とにかくボリュームがすごく、小サイズでもレギュラーサイズの量です。
こちらは、すだちうどん(税込530円)。量がバグってます。
私が注文したのは、釜バターめんたいうどん(中)530円。
穴子の天ぷら(税込150円)も注文しましたが、量が多すぎてお腹が苦しくなりました。
お店を出たのはちょうど13時。
高松東港へ急ぎます。
車内に全員が乗ったまま、フェリー乗船指示を待つ
高松東港へ着いたのは13時15分頃。
港には、レーン番号が書かれた待機スペースがあり、係員の指示に従って、車を停めます。
しばらく港の待合室で待った後、アナウンスに従い、家族全員が車へ戻ります。
乗船完了後、客室へ向かいますが、自由席は9割ほどが埋まっていました。
ところどころ空いてる席があったものの、家族はバラバラに。
とは言え、高松港から坂手港までは1時間ちょっと。あっという間に小豆島へ到着です。
小豆島国際ホテルからエンジェルロードへの行き方は?
小豆島へ着いたのは15時15分。
そこから、宿泊先の小豆島国際ホテルへ向かいます。
小豆島内は渋滞なし。信号も少なく、10kmくらいの距離でも15分くらいで移動できます。
小豆島国際ホテルは、エンジェルロードのすぐ前にあるホテル。
エンジェルロードビューの部屋からの眺めは最高。
目の前に、エンジェルロードが見えます。
ホテルのプールの種類は3つ。
水深3mの飛び込み台まであったのには驚きました。
小豆島国際ホテルからエンジェルロードへの行き方は簡単。
ホテル館内を通り、外へ出たところの先にエンジェルロードがあります。
夜間にはライトアップされていましたが、この日は、干潮時刻になっても、道が完全に繋がることはありませんでした。
理由はよく分かりませんが、日によって、エンジェルロードが繋がったり、繋がらなかったりするようです。
ちなみに、小豆島国際ホテルの夕朝食はバイキング。
肉料理はやや少なめですが、刺し身やお寿司、魚料理、佃煮、鳴門金時、レモンなど、食べ物はどれも本当に美味しく、大満足です。
エンジェルロードの見どころの時間は?
翌日の干潮の時間は、朝9時半ごろ。
エンジェルロードを見るのにおすすめの時間は、その前後1時間です。
この日は、干潮の2時間半前には、奇跡の道が繋がっていました。
歩いて島へ渡ります。
島の向こう側も気になるところですが、立入禁止になっていて、先へは進めませんでした。
恋人の聖地 約束の丘展望台へ
エンジェルロードへ入ってすぐのところには、小高い丘があります。
丘を上ると、モニュメントがあり、鐘を鳴らすことができます。
「恋人の聖地 約束の丘展望台」から眺めるエンジェルロードも美しいです。
二十四の瞳映画村(8月12日)
小豆島2日目は、フェリー出航17:45まで、たっぷり時間があります。
ホテルのチェックアウトを済ませ、二十四の瞳映画村へ出かけました。
駐車場代は無料です。駐車場には、かなり空きがありましたが、近くには臨時駐車場もありました。
予備知識がなかったので、岬の分教場とのセット券を購入しましたが、映画ロケで使われた「岬の分教場」は映画村の中にあります。
そのため、時間があまりない場合は、セット券を購入せず、映画村だけでも十分です。
「二十四の瞳映画村」は昭和感たっぷりのスポット。
古い町並みを堪能することができます。
「岬の分教場」の前では、竹馬に乗って遊ぶこともできました。
教室では、教壇に立つ人と、椅子に座る人とに分かれ、記念撮影している人が多かったです。
教室から眺める景色も本当に美しいです。
ランチは、映画村「キネマの庵」内にある「Caféシネマ倶楽部」へ。
給食セット税込1,050円、醤丼(ひしおどん)税込1,000円など。
こちらは給食セット。
カレーはスープ状で、懐かしの味。
暑い日だったので、冷凍みかんが特に美味しかったです。
岬の分教場へ
「岬の分教場」は、映画村から700メートルほど離れたところにあります。
駐車場代は無料です。
駐車場から50メートルほど路地を進んだところに「岬の分教場」があります。
映画村の「岬の分教場」はロケ用に建てられたものですが、こちらの「岬の分教場」は、当時の姿をそのまま保存しています。
当時の様子を思い浮かべながら見て回ると楽しいです。
椅子に座って記念撮影したりするのもOK。
小さな広場のような校庭がありました。
「岬の分教場」の前には、「二十四の瞳館」というお土産屋さんがあります。
それほど大きな店舗ではありませんが、ついでに立ち寄りたい場所です。
マルキン醤油記念館でお土産をゲット
「岬の分教場」を後にし、「マルキン醤油記念館」へ出かけてきました。
駐車場代は無料です。
「マルキン醤油記念館」は入場料(中学生以上)500円ですが、驚いたのは、1人1本、醤油をプレゼントしてもらえること。
我が家では6人で入場したので、醤油を6本いただきました。
館内は撮影禁止ですが、醤油の作り方を学ぶことができて興味深かったです。
「マルキン醤油記念館」のすぐ前には、醤油ソフトクリームが人気の土産店もありました。
オリーブ公園/ギリシャ風車へ
「マルキン醤油記念館」を後にし、本日最後の観光スポット「道の駅 小豆島オリーブ公園」へ。
魔女の宅急便で有名な観光スポットです。
坂道を上ってすぐ右側の駐車場(無料)が広くて便利です。
オリーブ公園のメイン施設は「オリーブ記念館」。
広いお土産ショップもあり、小豆島のお土産の大半はこちらで購入しました。
オリーブオイルのソフトクリーム(税込500円)もいただきました。
写真撮影に欠かせないホウキも、オリーブ記念館で借ります(無料)。
ホウキを片手に、ギリシャ風車へ向かいます。
瀬戸内海の美しい景色をバックに、記念撮影。
魔女の宅急便で使われたロケセットも公園内にありました。
フェリーのりば坂手港のお土産売り場
小豆島の観光スポットを堪能した後、フェリーのりば坂手港へ。
坂手港の待合室にある売店には、それなりの数のお土産物が置かれています。
ここだけで20分くらいは楽しめそうです。
オリーブプリン(税込200円)や、オリーブサイダー(税込200円)なども売られていました。
待合室の席数も多く、ゆったり座って飲食できます。
あっという間に時間が過ぎ、小豆島ともお別れです。
船内では、さぬきレモンうどん(税込450円)をいただいたり、蜂蜜レモン添えのシフォンケーキ(税込350円)をいただいたりしました。
明石海峡大橋を間近に見ることもでき、21時過ぎに、神戸港へ到着しました。