次男を大学に通わすために、教育ローンを借りることにしました。
長男の時は楽天銀行の教育ローンを借りましたが、今回は国の教育ローンの手続きをすることにしました。
1*申請書類一式を受け取る
国の教育ローンは、年中いつでも申請が行なえます。
しかし審査には意外と時間がかかり、また審査の結果、融資を受けられない場合もあります。
そのため、資金が必要となる3ヶ月くらい前から申請する方が良さそうです。
私は、お金が必要になる4ヶ月前に書類を受け取り、2ヶ月前に最初の申請書類を送りました。早めに資料を受け取っても特に問題はないので、早めに資料請求しましょう。
まずは、コールセンターへ電話をし、申請書類一式を受け取ります。
教育ローンコールセンター電話番号:0570-008656
※受付時間:月~金曜日 … 9時~21時、土曜日 … 9時~17時
2 *「国の教育ローン借入申込書」に記入する
1月に入ってから、申請書に記入し、送付しました。

申請書には記入例があるので、記入例に従って「借入申込書」を記入します。
「借入申込書」は、びっくりするくらいシンプルなものでした。
借入可能な金額は?
申込金額については、子ども1人につき350万円まで可能です。この枠は大きいですね。民間他社の場合、よほど所得が高くないとこの額はまず借りられません。(※私の場合、他社では年収の6割程度までしか融資が受けられませんでした。)
今回の国の教育ローンでは、私は300万円と記入しました。
「ご融資限度額以内で重複してご利用が可能」と書かれているので、最初少なめで申請しておき、後から追加融資の依頼をすることもできそうです。
意外なことに、使途については「入学資金」か「在学資金」かに丸をつけるだけで詳細内容について記入する欄は一切ありません。
パンフレットには一応、「学校納付金(入学金・授業料など)」「受験にかかった費用(受験料・交通費など)」「自宅外通学に必要な住居費用(敷金・家賃など)」「教科書代・パソコン購入費・通学費用・学生の国民年金・授業料など」と書かれていました。
ちなみに私が長男の時に借りた楽天銀行では、学費納付書の写しを銀行へ提出し、その金額だけを楽天銀行から大学へ振り込むという形式でした。恐らく、不正防止のためでしょう。
連帯保証人がなくても借りられる?
借入にあたっては連帯保証人をつけることもできますし、連帯保証人がいなくても「保証基金」を利用することができます。
私の場合は「保証基金を利用する」にしました。
なお、保証基金を利用する場合は、実際の融資金額から最初に一括して差し引かれます。私の場合、借入300万円・返済15年で、保証料は107,982円でした。この分が最初に差し引かれ、実際に振り込まれるのは残りの約290万円になります。
可能であれば連帯保証人をつけた方がいいのですが、その場合、連帯保証人も借入者同様、借用書に署名・実印を押印し、印鑑登録証明書も提出する必要があります。
返済期間は? 元金据置は?
返済期間は15年(条件次第で18年)以内です。世帯年収(所得)200万円以内の方などの場合18年以内とパンフレットに書かれているので、年収が少なくても審査に通る可能性が高いことが分かります。
また、在学期間中は元金据置で利息のみを払うことが可能です。私は元金据置は選択せずに、返済期間15年と記入しました。
他社からの借入金があっても借りられる?
審査の基準については後ほど触れます。
私は長男の教育ローンが150万くらい残っているので正直に記入しました。
3*必要な書類を用意し、申請書類を提出!
借入申込書以外には、住民票の写し、運転免許証、源泉徴収票などとともに、預金通帳の入出金明細コピー(直近6ヶ月以上)などが必要になります。
私は心象を良くするために、以前は通帳残高がマイナスになることも多かったのですが、定期預金を解約して普通預金に残高を移し、残高がマイナスにならないようにしました。

なお、国の教育ローンの添付書類で特に重要なのは、公共料金の支払い状況ではないかと思います。借入申請書が驚くほどシンプルなのに対し、公共料金の支払い確認書類については細かく指示されているからです。
パンフレットには、次のように書かれています。
「公共料金(電気・ガス・水道・電話など)は、2種類以上確認できるよう用意」
「コンビニエンスストアなどでお支払いの場合は、領収証(最近6ヶ月以上)を用意」
「クレジットカードでお支払いの場合は、カード利用明細書を預金通帳とあわせて用意」
そして、これらの必要書類すべてを提出(郵送)してからが本番、つまり融資の審査が始まります。
審査に落ちるのはどのような場合か?
書類を提出した5日ほど後に、私の携帯に電話がかかってきました。
「正式な書面は1週間くらい後に届きますが」と前置きしながらも、第1回目の支払金額は◯◯円、2回目以降は◯◯円と、かなり具体的な数字の説明がありました。
その電話の様子からすると、基本的には、申請をした人のほとんどが融資を受けられるようです。
そもそも所得200万円以内の人でも350万円まで借りられる制度です。返済能力を厳しくチェックするものであれば、所得の低い人が融資を受けるのはかなり困難でしょう。
ほとんどの人が融資を受けられると書きましたが、上記で書いたとおり、公共料金の支払い確認書類だけは細かく指示がされていました。ここからは推測にすぎませんが、公共料金を滞りなく支払っていることが融資の最低条件なのではないかと思います。
また、極端に所得が少ない場合、クレジットカードの支払状況が悪い場合などもアウトになるかもしれません。
他社からの借入金が多い場合もアウトになる可能性はあります。
私は他社からの借入金が150万円くらいあったのでこの点が一番気がかりでしたが、問題なく融資を受けられました。滞りなく返済さえしていれば、他社からの借入金については気にする必要がないかもしれません。
4*決定通知と借用書の返送
電話があった5日ほど後に、正式な融資決定通知が届きました。
書面には「次のとおりご融資することが決まりました」として、「3,000,000円(入学資金)」と書かれていました。
ここまで来れば大丈夫でしょう。
必要書類を揃えて、返送します。

借用証書には、収入印紙2,000円が必要です。

それ以外にも、印鑑登録証明書と「預金口座振替利用届」が必要です。
「預金口座振替利用届」には、銀行の受付印が必要です。銀行の受付印については、口座を開設した本支店でなくても、同じ金融機関の本支店であれば印をもらうことができます。
なお、通帳へ振り込まれるまでさらに5日くらい必要となるため、最初の申請をしてから入金まで、最短でも2週間から3週間かかることになります。