鬼滅の刃には、恋愛シーンは皆無と言っていいくらい描かれていません。

しかし、それは表面上のことであって、ストーリーでは描かれていない恋愛関係が同時に進行していたのです。
炭次郎に想いを寄せる神埼アオイ

私が最初にドキドキしたシーンは、炭次郎が神埼アオイ(かんざきあおい)にかけた言葉です(コミック7巻)。
機能回復訓練を終えて無限列車に乗り込む直前、炭次郎はアオイに、今まで訓練につきあってくれたお礼を言いに行きます。
その時に、炭治郎は次のように言います。
「俺を手助けしてくれたアオイさんはもう俺の一部だから、アオイさんの想いは俺が戦いの場に持っていく」
その言葉を聞いたアオイは、炭治郎の姿をじっといつまでも見つめ続けていました。
これはもう、恋ですね。
炭治郎は、全く意識していないのですが、このような優しい言葉を周りの人に対してかけてしまうため、アオイもすっかり誤解をしてしまった気がします。
恋愛経験に乏しい炭治郎は、恋という面においてはかなり罪深い男です。
炭治郎がカナヲに抱かせた恋心

神埼アオイが炭治郎へ抱いた恋心など全く気づかない炭治郎は、その足で、栗花落カナヲ(つゆりかなを)の元へと向かいます。
自分の心をなかなか開くことができないカナヲに対して、炭治郎はここでも罪深い行動をとります(コミック7巻)。
「人は心が原動力だから、心はどこまでも強くなれる!!」
あろうことか、炭治郎はカナヲの両手を握ったまま、その言葉をかけます。
カナヲは、炭治郎の唐突な行為にたじろぎますが、炭治郎が去った後、炭治郎に握りしめられた手を「キュ」と胸のところで握りしめ直します。
カナヲが完全に恋に落ちた瞬間でした。
そして、これがきっかけ(?)で炭治郎とカナヲとの恋愛関係が発展していくものと思われます。
炭治郎は、恋愛経験に乏しく優柔不断なため、自ら告白するようなタイプではありません。
そのため、炭治郎との恋愛を発展させるためには、その後どこかのタイミングで、カナヲから炭治郎に対してモーションをかけたのではないかと思います。
自分で何も決められなかったカナヲの心を開いたのは炭治郎ですが、そのことが二人の恋愛関係の始まりへと後々つながっていくのです。
猪突猛進の善逸

猪突猛進と言えば嘴平伊之助(はしびらいのすけ)を真っ先に思い浮かびますが、恋愛に関して猪突猛進なのは我妻善逸(あがつまぜんいつ)です。
雷の呼吸で一つの型しか使えなかったように、善逸は恋に対しても盲目です。
善逸が一途に想いを寄せていたのは、竈門禰豆子(かまどねずこ)です。
善逸の禰豆子に対する一途な恋心は随所で見られますが、中でも印象的なのはコミック4巻です。
死を目前にした善逸は、過去の自分を振り返っていました。
「親のいない俺は、誰からも期待されない……誰かの役に立ったり、一生に一人でいいから誰かを守り抜いて幸せにするささやかな未来ですら、誰も望んではくれない」
その回顧シーンで、善逸の頭にずっと浮かんでいたのは禰豆子の顔でした。
無限列車編の中でも、無意識ながら禰豆子を守ろうとする本能だけは働いていましたね。

当の禰豆子は、善逸のことを鬱陶しい存在くらいにしか思っていないようでした。
しかし、禰豆子に何度そっけない態度をとられてもくじけない善逸に対し、最後は禰豆子の方が折れたのでしょう。
おそらく、付き合いだしても恋愛のイニシアティブは禰豆子が常にとるような感じだったでしょうが、禰豆子からどれだけ罵られても蹴飛ばされても、元々M体質の善逸はそれを快く受け入れたと思います。
なんとも、おめでたい男です。
鬼滅の刃*コミック漫画・アニメ動画まとめ
鬼滅の刃*コミック漫画・ビデオ動画については、別記事でまとめています。各種検索にも役立ててください。

鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録が今、大人気!
鬼滅の刃のことを全く知らなかった人から大ファンの人まで、鬼滅の刃をより深く知るための必須の書が現在、発売されています。

巻頭と巻中には各8ページ計16ページもの豪華カラーイラスト。これだけでも大興奮!!

鬼殺隊(鬼狩り)士の特徴と必殺技(型)一覧、各鬼の特徴と必殺技(血鬼術)一覧の他、吾峠呼世晴さん直筆のデッサン、『鬼滅の流』の第1話~第3話全ネーム、公式ファンブック特別描き下ろし漫画など、内容も盛りだくさん!
計216ページものボリュームで、これはまさに永久保存版です。
巻末には、「無限列車記念乗車券」までオマケとしてついているほど、充実した内容です。
売り切れる前に急げ~!!