学校にはいまだに、私たちがよく知らないナゾが数多くあります。
私が昔に聞いた話と、娘から聞いた話をまとめてみました。
怪談1)トイレの花子さん
トイレの花子さんの本名は長谷川花子さん。
トイレの花子さんを目撃した人たちによると、花子さんは白いワイシャツ、赤いスカート、おかっぱ頭という姿だそうです。
花子さんが幽霊となった理由については、いろいろな説があります。
・変質者によりトイレで殺害された(昭和29年に起きた文京区小2女児殺害事件との関連?)
・一家心中を図った親から逃げ出したが、学校のトイレで追い詰められた(昭和12年に遠野で起きた事件との関連?)
・戦時中、トイレの中で空襲にあって命を落とした
・いじめにあい、トイレの窓から飛び降り自殺をした
花子さんが殺害されたのは、小学5年生だとか小学2年生だとか言われています。
いずれにしても外見は、小学低学年のように見えるようです。
トイレの花子さんと出会った人は便器の中へ引き込まれると言われていますが、生き残った人もいるので冷静に対処しましょう。
対処法として最も効果的とされているのは、100点のテストを見せることです。
100点のテストを見せると、花子さんは悲鳴をあげて逃げるそうです。
また、花子さんには太郎くんと次郎くんというきょうだいもおり、花子さんが女子トイレで出没するのに対し、太郎くんと次郎くんは男子トイレで出没すると言われています。
太郎くんは花子さんのボーイフレンドという説もあるようです。
また、花子さんには闇子(やみこ)さんというライバルもおり、闇子さんは花子さんを倒そうとしていると言われています。
花子さんが奥から3番目の個室トイレに現れるのに対し、闇子さんは奥から2番目のトイレに現れるそうです。
怪談2)ヨジババ
午後4時までに学校の門の外に出ないと正体不明の老婆に襲われることから、昔から「ヨジババ」として恐れられています。
私は子どもの時から「ヨジババ」という名で聞いていたのですが、私の娘は「四次元ばばあ」と言っています。
連れ去られた子どもが四次元に引きずりこまれることから「四次元ばばあ」という名称もあるようです。
また、4月4日午後4時44分44秒にヨジババが現れるという説もあります。
対処法としては、必ず午後4時までに下校するしかないようです。
また、大人と一緒にいる時にはヨジババに会わないとも言われています。
怪談3)口裂け女
口裂け女の噂は、1978年に岐阜県で始まりました。
下校時に口元を大きなマスクで覆った女性が現れ、「私きれい?」と訊ねてきます。「きれい」と答えると「これでも?」と言いながらマスクを外し、耳元まで裂けた口を見せるというものです。
このモデルは通り魔殺人をしていた女性で、犯行時に子どもの口を裂いていたことから「口裂け女」の名がついたという説もあります。
口裂け女と出会った時の対処法としては、「ポマード ポマード ポマード」と3回言うのが効果的とされています。口裂け女の整形手術をした執刀医が多量のポマードをつけていて、その臭いを恐れるからと言われています。
また、口裂け女が「私きれい?」と訊ねてきた時に「ふつう」と答えるのも効果的だそうです。
怪談4)人面犬
人面犬はその名のとおり、人間の顔をした犬のことで、中年の顔をしています。
人面犬の発祥は江戸時代からと言われ、人面犬は、人間と犬とが交わることによって生まれたと言われています。
人面犬は見世物小屋での見世物として扱われていましたが、最も怖いのは「人面犬に噛まれた人は人面犬になる」ということです。
人面犬を笑っていた人が人面犬になってしまうというのは、笑い事では済まされません。
人面犬と出会った時の対処法はどこにも見当たりませんでしたが、ゴミ箱を漁っていた人面犬に声をかけると「ほっといてくれ」と言われたそうです。
だとしたら、人面犬とばったり会ったとしても騒ぎ立てず、そのままそっとしておくのが一番の対処法になるでしょう。
怪談5)二宮金次郎の像が動き出す!
これは娘から聞いた話ですが、学校にある「二宮金次郎」の像が夜になると動き出すそうです。
しかし調べてみると、二宮金次郎が動き出したのは今に始まったことではないようです。
二宮金次郎の銅像が造られるようになったのは1925年頃とのことなので、造られた当初からすでに動き出していたのではないかと考えられます。
また、娘によると、二宮金次郎像の薪の数が時々減っているとのこと。
どうやら二宮金次郎は、歩いている時に背中の薪をよく落とすようです。
ただし、二宮金次郎を見かけたことで何か被害を受けたという話はありません。
そのため、二宮金次郎が歩き回っているところを見かけたとしても、勉強の邪魔にならないよう静かに見守り、薪を落とした時にだけ声をかけてあげるくらいで良さそうです。